パラをやめる理由 アンケート調査

実際にパラグライダーを止めていったフライヤーはかなりな数のはずですが、実体が見えてきません。
JHFが実施したアンケートはパラフライヤーに直接聞いていないので
パラフライヤーの本音が見えないデータしか集まらないのでは?と思えて、
興味深いテーマだったこともあって、和泉恭子基金が独自にアンケート調査を実施しました。
回答の中でも多くのパラフライヤーが指摘しているように、パラ団体に対する強い不信感が有ります。
パラフライヤーに直接聞くべき事をスクール業者に聞くJHFは、現実を知ることさえできないので、
そのデータを元に何か行動しても予算を無駄に使って、意味が無い事を重ねるだけです。
ここに集計したデータは、参加してくれたパラフライヤーの率直な意見が数多く有ります。
回答してくれた皆さんの御厚意に感謝して、パラユーザーのために活用すべく
JHFも、JPAも、パラ業界も、よ〜く見て参考にしなさい!

2007/10/7〜10/31 集計

パラをやめる理由ってナニ?      合計選択数209 選択数 選択率 選択数÷回答者数=選択率
機材にお金かかり過ぎ 42 63.60% llllllllllllllllllllllllllllllll,,,,,,,,,,,,,,,,,,
フライト中の事故やケガ 40 60.60% llllllllllllllllllllllllllllll,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
エリアの人間関係がイヤだ 21 31.80% llllllllllllllll,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
何でもお金取られてウザイ(機材以外) 20 30.00% lllllllllllllll,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
時間が掛かり過ぎる(ムダになる) 20 30.00% lllllllllllllll,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
やはり危険だ! 18 27.20% llllllllllllll,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
良い時(気象条件)が少ない 16 24.20% llllllllllll,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
会社・家庭・社会で認められない 12 18.10% lllllllll,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
業界や団体が競技に偏重し安全を軽視している。 10 15.10% llllllll,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
制約が多く自由も無い 10 15.10% llllllll,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
       
飛び続けるために変えたい事      合計選択数229 選択 選択率 選択数÷回答者数=選択率
機材を海外並みに安く買えるようにしたい 48 72.70% llllllllllllllllllllllllllllllllllll,,,,,,,,,,,,,,
飛ぶためのコストを安くしたい 36 54.50% llllllllllllllllllllllllllll,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
エリア・スクールのあり方を改善 29 43.90% llllllllllllllllllllll,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
事故を隠し危険排除出来ない業界や団体の主導を排除 27 40.90% llllllllllllllllllll,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
事故情報公開を義務化して危険を回避できるようにしたい 25 37.80% lllllllllllllllllll,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
改善にはユーザーだけの組織が必要だと思う! 23 34.80% lllllllllllllllll,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
エリアごとの事故データ・危険情報の開示 20 30.30% lllllllllllllll,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
社会に認められるよう事故後の改善点や安全対策を
メディアに公表してほしい
14 21.20% lllllllllll,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
もっと安全な機材が欲しい 7 10.60% lllll,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
       
パラの楽しさで重要と思うことは?   合計選択数187 選択数 選択率 選択数÷回答者数=選択率
空を飛ぶ気持ちよさ。 50 75.70% llllllllllllllllllllllllllllllllllllll,,,,,,,,,,,,
仲間との時間。 41 62.10% lllllllllllllllllllllllllllllll,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
自然に包まれる爽快感! 35 53.00% llllllllllllllllllllllllll,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
日常から解き放たれた開放感。 32 48.40% llllllllllllllllllllllll,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
誰よりも高く・長く・遠くに飛ぶ達成感! 17 25.70% lllllllllllll,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
高いところが好き! 9 13.60% lllllll,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
評価される場。 3 4.50% ll,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,

今回のアンケートで、パラを止めた人の人数は、率的に計算するとすごい数値です。
同一地域で飛んでいる方の回答が複数有れば重複した数値もあるかもしれませんが、重複無しと仮定した場合
平均でも回答者1人あたり10人前後のパラを止めた方を知っている事になります。

答えてくれた回答者像を示す集計では、7割弱の方が飛び続ける気持ちを持っていますが、
約3割の方は飛び続ける事に迷うか、止めています。

20年ほどのパラグライダーの歴史からすると、10年以上のパラフライヤーが回答者に占める割合は
当然なのかも知れませんが、すでに止めていった人もたくさんいると思っていたので、
意外に多いと感じました。止めていった人々の経験年数や、スクール教習中に止めた人の数もわかれば、
問題点をもっと明らかに出来るかも知れません。

あなたの周りでパラをやめた人は? 回答合計66 選択数
15人以上。 33 50.00%
10人以下。 13 19.60%
6人以下。 12 18.10%
3人未満。 4 6.00%
0人、そんなヒト居ません。 2 3.00%
15人以下。 2 3.00%
     
ところであなたは?           回答合計66 選択  
飛び続けます!やめることなんか考えてません! 30 45.40%
たま〜に飛ぶ程度で良い。 16 24.20%
やめようか迷ってる。 11 16.60%
もう飛んでない。 8 12.10%
やめる! 1 1.50%
     
あなた(回答者)はどんなヒト?    回答合計66 選択
パイロット10年以上 44 66.60%
パイロット10年以内 11 16.60%
パイロット6年以内 6 9.00%
パイロット3年以内 4 6.00%
パラ、スクール講習生 1 1.50%
     

あなたの周りでパラを止めた人は?                  ところであなたは?

あなた(回答者)はどんなヒト?





パラに望むこと、どうなってほしいか?
パラから無くしたい物は何か?
2つの質問に対する答えを、自由に記入していただきました。
経済・安全・環境、パラを取り巻く重要なテーマに、リアルな回答が寄せられました。

もしも願いがかなうなら? 有効回答数合計 58
機材の安値
危険なイメージの排除
人口の増加
・どのエリア(スクール)でも,好きな機体を買いたい。
・プライベートエリアが欲しい。
JHFとJPAの統合スクーリングと物品販売の分離
定期的に新しい機体がほしい。
海外でクロカンに行きたい。
元手がないと出来ないので、宝くじに当たること。
1.JPAをJHFに統合
2.怪我人の激減
3.お山の大将を撲滅
?エリアの近くに引っ越したい。
?飛行場が近いためにある高度制限を無くす。
?全ての牧草地に降りることができるようになる。
パラ機材の価格が今の半分ぐらいにしてほしいですね。
安全
?事故情報を開示する。
?制約のない機材購売ルートの確立。
?エリアに掛かる費用の低減。
プライベートマイエリアを持つ。
オリジナルデザインの機体を持つ。
美人パッセンジャーを乗せる。
パラ団体の統一化
もっと近くにフライトエリアがあれば・・・
ただ安全に好きなときにいつでも飛びたい(気象的に)安く(機材、エリア費その他)
1、公の団体(所属エリアだけでなく)における実地検定。クルマだって試験所が有るんだから!
 その方がこれから人を誘いやすい。
エリア条件(機体を買え!なんて言われない等)・イントラに左右されない。
2、海外での機体購入&20万円代で買える事。
安く!機材を売って欲しい。
エリアへ行けば!何時でも”ソアリング・コンディション”。
激突する”瞬間!”に開くコトのできる緊急エア・フォーム(?)。
(エア・バック?、泡のヨウなモノ?、ドコかで開発されていませんか?。)
大挙してクロカンに出ること。
自分にあったカテゴリーのあらゆる機体に試乗すること。
イントラとスクールに格付けをすること。
業者はユーザーを飛ばせて機体をみるような汚い手を使わず、責任と信念を持って
機体にふさわしい人だけに愛情を持って機体を売ってほしい。
安全、楽しく、安価に!
機材が軽くなったらいいなぁ
?スキーやのように、基本的には自由に遊べて、更に上達したい人がスクールに所属すれば良い。
?一般フライヤーの声を聞いて反映する仕組みが欲しい。
JHFは、そんな能力はない。JPAは問題外。
?的確な風情報を入手したい。
DHV1で滑空比10以上の機体が欲しい
機材の値段を半額
バラ人口の倍増、半分は女性
安全に飛びたい。
夫婦共々事故や怪我には絶対あわずにすみますように。
五体満足、心身ともに健康なままパラを楽しみ続けることができますように。
それだけです。
一、インストラクタの常識有る指導を願う。
二、機材の値段が画一化されていて、安い海外調達品が認められて居ない。
三、パラの先輩は、パラが出来れば後輩より、人間的に全てに長じて居るとの誤解を持つ人がいる。
1 団体に。
2 ネガティブな事ばかり考えない(ダイヴィングは保険上危ないはずなのに、
雑誌に事故の話ばかり載せていたりしていない。
空からの紅葉だとか鳥と観察とか別の事を広める
3 道具の値段を下げる
失速速度1km/h以下。
そんなに遠くまで飛べなくても良いので、半径10キロぐらいを全方向飛べるエリア。
一回1,000円ぐらいで、五億円ぐらい対人、対物補償する保険。
JHFとJPAの統一、
役員等の選任はフライヤー全員で投票して決める。
地元で好きな時に自由に飛びたい。
サーマルが(その危険度も含めて)見える機械の開発。
エリアごとのピンポイントの(安全フライトに役立つ)正確な気象予報。
パイロット向けの(きちんとメンテナンスされた)最新機体のレンタルサービス。
事故隠しを以前として続ける、バカ業者の排除。
機体の耐用年数が10年以上になるといいな
国内エリアでもクロカンで100キロ飛びたい
JPAが潰れるといいな
他人の飛び方(好みの飛び)をとやかくいわせない
不適格者を辞めさせる
機材をもっと長く使えるようにする
機材の低価格化 
訳の分からない規制の撤廃
馬鹿イントラの排除
・スキー&スノボ並に機材を安くなる
・入山料、エリアフィーを年間一万円以内に全国統一する
・超安全で高性能の機体があれば・・・
1.JHF,JPAおよび各地分裂団体の統合
2.機材・エリアフィーのコストダウン
3.フリーフライト時の気象予報のエリアでの提供
中古機の流通を盛んにして低コスト化
JHFとJPAの統一化
事故報告とその事故に対する対策を公表する
?海外飛行
?100Kmクロカン
?70歳までフライヤー
パラから無くしたい事はナニ? 有効回答数合計 58
上に書いた危険なイメージ
JHFとJPAの対立構造
クラバット、ツイスト、………エロオヤヂ、セクハライントラ
JPA
やはり事故。
煩わしい人間関係は嫌!
大荒れの天気、飛ぶ前にわかるようになりたい。
1.皆のテンションを下げまくっているJPA
2.怪我人
3.お山の大将
?事故
パラ業界で頭に立つ腹黒ひ人の独占的な販売価格です。
法律にひっかかると思うのですが。
事故
エリアの私物化。
スクールに当たり前のように、お互い依存されたパイロットとスクール。
二分化された協会。
スクール間の確執。
さんじゅうという悪徳企業
あること無いことのくだらない噂
他人の中傷
オタクてか・・先の質問選択肢が少なすぎ
辞める人で一番多い理由は、結婚・転勤・出産
高価格の機体。20万程度ならなんとか買えるのに・・・
スクールの校長から「飛んでいいよ」と言われなければ、飛べないなんちゃってパイロット
実力も無いのに、へらへら喋るやつ
2つの団体=狭い世界で何やってるんだか!!!
死亡事故!。
テイクオフでの無駄口(集中力と緊張感が必要だから)。
業界人のパフォーマンス(かっこいいところを見せたいらしい)。
JHF(2か所に支払う余裕は無い)。
対価に見合う遊びになれば良いと思います。
現状高価でコストパフォーマンス悪すぎる。
危険はある程度リスク承知で遊ぶのは仕方が無いが、
時間的余裕と金銭的余裕が無くなりつつあり環境の改善を含め無駄をなくしたいです。
個人的なマイナス志向な考えを他人に押し付ける人達の発言
おためごかしな人達の行動や発言
他人に危険な行動を進めたり煽ったりする考え方や行動
危険を省みない行動をする人達の考え方
?理不尽な費用増加(JPAの定期リパック、機体検査など)
?事故(事故情報の公開は当然として、その分析・対策までしなければ意味がないと思う)
?一般常識のない馬鹿イントラ(挨拶も満足に出来ない低レベルな人間もいます)
事故、
ケガ
不倫
Seraが居なくなればいい。
事故や怪我。
行政の干渉。
アホな役員の介在。
パラのベテランに見かける、奢りでしょうか? もっと謙虚に成れと、云いたい。
怪我独占禁止法にあたるような販売方法
独裁的な団体必要
以上な管理
事故、
無用な競争意識、
昔話ばかりする人
事故隠し
縄張り意識。
JHFでもJPAでもどっちでもいいからなくせ。特にJPAは不要。
金儲け手段としか思えない。

こんなマイナーな世界でそんな組織作り思いつくこと事態ナンセンス。
ますますパラ人口減少に拍車がかかるだけ。
哀しい死亡事故。
特に、何かひとつ注意していれば避けれたはずという内容の死亡事故には心が痛みます。
バカばかりが集まっているJPA関係者をパラの世界から永久に追放。
JHFも似たり寄ったりだが。
死亡重傷事故、
JPA、
がめついスクールショップ
飛び上手なだけでなんか偉そうにしてる奴
がめついショップの茶坊主たち
がめついショップやその茶坊主たちの使う「試乗機あらし」って言葉(折角試乗してやってるのに)
事故隠しを止めさせる(あまりにひどすぎる状況です)
・えらそうなイントラ
・高い機材を平気で売りつけるスクールと 輸入代理店
・客選びをするエリア
事故。これに尽きます。
事故エリア間の争い
?事故?どろどろした人間関係


ご協力ありがとうございました。
偏った設問だとのご指摘もありますが、このアンケートは

安全・経済・環境

3つのテーマで設定いたしました。
やはり「安全」と「経済」は最重要な問題だと確認できました。
そして「環境」は実に多くの問題を含んでいます。
JHF調査と違って経済的な理由が一番多く、それについで安全問題です。

パラ団体に対する厳しい意見も多く
そのどれもが、問題解決の糸口さえ見えない事から、これほど多くのフライヤーに
パラを止めざるを得ない状況にさせているのかも知れません。
放置された危険・独禁法違反・押しつけ商法
飛びたい気持ちを人質に取られて、翻弄されるパラフライヤー
社会的な認知の改善努力も無く、問題解決能力の無い、あてに出来ないパラ団体は
パラフライヤーからお金を集めて何をしているのでしょうか?
お金も、命も、周囲の環境も、フライヤーからむしり取られて行くばかりです。
お金を使う側のユーザーがこれほどまで弱い、特殊なパラマーケットは
やはりフライヤー自身が力を合わせて何か行動しなければ、
改善のシステムが動かないと感じました。
今回は途中集計を発表しましたが、これからも継続調査していきます。

この他にも様々な調査を行っていきたいと思いますので、
今後もご協力をお願いいたします。
ありがとうございました。


集計日 2007/10/31

TOPに戻る



Copyright (C) 2005-2007 [ IZUMI KYOKO FOUNDATION ] All rights reserved.